本記事は、イギリス旅行を楽しみたい人や、イギリスでの留学や出張の予定がある方に向けて、より実用的な情報をお届けします。
イギリスのカフェやパブ(酒場)でのリアルな会話例、英語の不安をなくす方法をご紹介します。
文化の違いを理解し、英語でのコミュニケーションの壁を乗り越え、イギリス生活を楽しみましょう!
イギリス人ってどんな人たち?
United Kingdom(イギリス)は、Wales(ウェールズ)、Scotland(スコットランド)、Ireland(アイルランド)、Northern Ireland(北アイルランド)、England(イングランド)の5つの国から構成されています。
イギリスは5つの国を有する多文化社会なので、国や地域によって民族性や方言(Accents)が異なりますが、共通点として挙げられる性格・国民性を次の章で紹介しています。
まずは民族性に関して、イングランドの2つの地域を比較しました。
下の図から、ロンドンはNorth East(最北端の地域)よりも、多様な民族が住んでいることが分かります。(2021, 国勢調査1)
イングランド国内における、白人イギリス人の割合を見てみると、ロンドン以外の地域は70%~90%ほどに対して、ロンドンは約37%と大きな違いが見られます。
イギリスの方言(Accents)は、40種類ほどの方言があるといわれていますが、最もスタンダードなイギリス英語を話せれば問題ありません。
しかし、スコットランドやウェールズ近辺などの方言は、イギリス人でも聞き取りに苦戦するほど、なまっているようです。もし理解できなかったら、もう一度ゆっくりリピートするように頼んでみましょう。
イギリスの方言について詳しく知りたい方は、以下のサイトを参考にしてみてください。(https://www.studiocambridge.co.uk/a-brief-guide-to-british-accents-and-dialects/)
日本人と似ている?3つのイギリス人の性格・国民性
プライバシー
イギリス人は個人のプライバシーを尊重する国民性を持っています。
そのため、いきなり初対面で名前や年齢、職業など個人情報を直接質問することは避けるべきでしょう。
初対面の会話では、天気の話などから自然に会話をスタートさせ、徐々にお互いを理解しあうことが大切です。
また、公共スペースで知らないもの同士が会話をする場は少なく、イギリス人が個人のプライバシーを尊重している表れだといえます。
しかし例外として、パブのカウンターや競馬場では知らないもの同士が話すコミュニケーションの場となっています
ユーモア
ユーモアの感覚は、イギリス人が最も誇りに思う国民性であり、Irony(皮肉)やUnderstatement(控えめな表現)など、いろんなタイプのユーモアの表現の仕方があります。
例えば。。。
Irony(皮肉)あれば、友達が下手なダンスをしているのを見て、
I love your moves on the dance floor.(あなたのダンスとても気に入った。)
Understatement(控えめな表現)であれば、とても美しい景色を見て、
It’s too bad.(悪くない。)
イギリス人のユーモアの感覚は、日本人から見れば、分かりにくいかもしれません。しかし、会話を重ねていくうちにユーモアの感覚がつかめ、会話を楽しむことができます。
礼儀
イギリスと日本で共通する国民性を挙げるとするなら、礼儀に対する意識です。
イギリスは日本と同じ島国です。島国という限られたコミュニティの中で人間関係を上手く保つために、礼儀の文化ができたと言われています。
相手に礼儀を示すために会話で心掛けることは、以下の4つです。
- “Thank you”、”Sorry”とお礼や謝罪の気持ちを表す。
- “Please”を付け加え、頼みごとをする。
- 相手の名前を呼ぶときは、“Mr. James” “Ms. Maya”と表現する。
- 丁寧な言葉を使う
Ex. I want to go out for drink. → I’d like to go out for drink.
親しい間柄なら相手の名前は自由に呼んでよいと思いますが、お礼や謝罪の気持ちを表したり、丁寧な言葉を使うことは、だれに対してもおこないましょう。
【場面別】リアルなイギリス人同士の会話例
カフェ
イギリスのカフェで注文をする会話例です。
Hi mate, you alright?
(はーい、調子どう?)
Yeah, you alright?
(いいよ。あなたは?)
Yeah I’m good, thanks.
What can I get for you, sir?
(いい感じだよ、ありがとう。ご注文は?)
Uh, can I have a latte, please?
(んー、ラテでお願いします。)
Yep. Would you like to stay here, or take away?
(わかりました。店内かお持ち帰り、どちらにしますか?)
Um, if I take away can I drink a bit here and then leave?
(んー、もしお持ち帰りするなら、店内で少し過ごしてから、店を出てもいいですか?)
Yeah, of course.
(もちろん、大丈夫です。)
Cool, cheers.
(いいね、ありがとう。)
Anything else?
(ほかにご注文は?)
No, thank you.
Actually, could I get that one with oat milk as well?
If that’s alright?
(以上で、ありがとう。もし可能だったら、オートミルクの入ったラテも、もらえますか?)
So one latte, one oat milk latte?
(じゃあ、1つのラテと1つのオートミルクラテ?)
Ah sorry, just 1 oat milk latte.
(あー、すいません。1つのオートミルクラテだけで。)
So that’s £3.5.
(3.5ポンドです。)
Alright. Cool.
(分かりました。いいね。)
Please take a seat.
(席に座っていてください。)
Alright, thank you!
(分かりました。ありがとう。)
パブ
イギリスにおいて、パブのカウンターは面識のない人と話す、数少ない場所です。
カウンターで店員に注文し待っている間に、自然と会話が始まるようです。
パブは、お酒を飲む場だけではなく、コミュニケーションの場として親しまれています。
フラットメイト(同じ寮の人)や新しく知り合った友達を誘ってみましょう。
イギリスのパブについてまとめた記事もご覧ください!
パブの店員さんに注文をする会話例です。
Alright, mate. what can I get you?
(ご注文は?)
Could I get a pint of light ales and a half of lager please, and a packet of crisps?
(1パイント[500ml]のライトエールとハーフ[250ml]のラガービールをください。あと、1袋のポテトチップスも。)
Of course.
What type of lager, and then what type of crisps?
(もちろん。どの種類のラガービールにしますか。ポテトチップスは、何味にしますか?)
Fosters, and then Salt and vinegar.
(フォスターと、ソルト&ビネガーで。)
Good choice. Here you go.
Is there anything else today?
(いいね。どうぞ。ほかにご注文は?)
That’s it for now.
(以上で。)
Okay, that will be £12 please today, mate.
Would you like to pay cash or card?
(オッケー。12ポンドになります。現金かクレジットどちらで払いますか?)
I’ll have card. Thank you.
(クレジットで。ありがとう。
Enjoy your time!
(楽しんで。)
競馬場
競馬場は、パブ同様にイギリスを代表する社交の場となっています。
競馬は、イギリスでサッカーに次いで2番目に観られているスポーツで、男女問わずどの世代にも愛されています。
競馬場での会話例です。
You alright?
(調子どう?)
Yeah, good. And you?
(いい感じだよ、あなたは?)
I’m good, thank you.
How’s your luck today?
(いい感じだよ、ありがとう。
今日は当たってる?)
No luck for me today. How about you?
(全然当たらない。あなたはどう?)
Ah, tough one, eh?
I’ve had a couple of near misses, but I did pick a winner in the third race.
(あー、大変そうだね。
僕は惜しいのが何回かあったけど、3レース目に勝つ馬を選んだよ!)
Oh, Nice one! What do you think about the next race?
(それはよかったね!次のレースはどうなると思う?)
Not sure yet, but I’m thinking maybe Ace Impact.
What do you think?
(まだ決めてないけど、多分Ace Impactかな。
あなたはどう思う?)
Hmm, it’s got decent form, but I’m leaning towards Lookin At Lucky.
(んー、その馬はかなり良い状態だけど、私はLookin At Luckyに気持ちが傾いているな。)
Alright, let’s see how it plays out.
Maybe one of us will get lucky this time.
(よし、どうなるか見てみましょう。
今度は、どちらかが当たるかもよ。)
Fingers crossed! If not, pint at the bar after?
(そう願おう!もし当たらなくても、そのあとバーで一杯どう?)
Absolutely!
(そうしよう!)
初対面の英会話の不安を減らす方法
初対面の英会話の不安をなくすための、2つの方法をご紹介します。
英語の資格を取得して自信をつける
1つ目は、英語の資格を取得して自信をつけることです。
英語の資格をとることは難しく、簡単には取ることができません。
しかし、学習を積み重ね、資格を取ることができれば、自信となり英会話の不安をなくすことができます。
いろんな英語の資格がありますが、目的に合った資格の取得がおすすめです!
下の表で、英語の資格ごとの目的の一例をまとめています。
英語の資格 | 資格取得の目的の一例 |
TOEIC | 就職・転職でのアピール材料にしたい。 |
TOEFL(アメリカ英語) | 海外へ留学や進学をしたい。 |
IELTS(イギリス英語) | イギリス留学に行きたい。 |
英検 | 大学受験・高校受験を有利に進めたい。 |
スモールトーク(初めて会う人との会話を想定)を作る
2つ目は、初めて会う人との会話を想定する、スモールトークを作ることです。
いろんなシチュエーションが考えられますが、普段している自分の行動を振り返ってみて、よく行っている行動について、考えるとよいでしょう。
たとえば、定期的にジムに通っている人だったらジムトレーナーとの会話、よくカフェに行っている人だったら店員さんとの会話などを、考えるとよいでしょう。
海外からイギリスに来た学生をサポートする「ukstudentlife.com」という情報ウェブサイトで、
「初対面で会ったときの話題」についての記事がありました。話題の選び方に困った場合は見てみてください。
スモールトークを作ってみたら、つぎは暗記できるくらいまで、繰り返し暗唱しましょう。
何度も暗唱を繰り返すことで、実際の会話の場面で使うことができます。
オンライン英会話で会話を練習しよう
オンライン英会話は、英会話教室へ通うよりもリーズナブルな価格で、手軽に始められます。
スモールトークで用意した内容を、実際の会話で練習してみましょう。
オンライン英会話は、英語の資格対策を行うコースもあります。
「自主学習ではモチベーションが続くか分からない」という方は、試してみてください!
下のリンクから、初心者におすすめのオンライン英会話を紹介しています。
まとめ
今回の記事では、イギリス人の性格・国民性に触れ、実際の会話例や英会話の自信をつける方法をご紹介しました。
イギリスの映画やドラマを見てみると、今回紹介したイギリス人の3つの国民性が感じとることができ、面白いと思います。私が最近見たイギリスのドラマで、「ONE DAY」という恋愛系のドラマが面白かったです。
大学の卒業パーティーで出会ったまじめな性格のエマと、遊び人のデクスターによる20年にわたるロマンスを描いています。この作品から、大人のリアルな人生の苦悩や、恋愛の難しさを感じられると思います。
Netflixで見られるので、ぜひ観てみてください!
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